どんな仕事なの?(丸形編)
鉄製の薄い板で構成される「ダクト」を加工し部屋の中の空気を搬送するルートを作る仕事です。
主に円形のダクトと角形のダクトの二種類に分かれており、取付け方に違いはありますが単純な仕組みです。
順番に説明します。
円形のダクトを「スパイラルダクト」といいます。
サイズは75Φ~450Φなど様々ありますが、通常よく使うのは100Φ~250Φ程度の割と細いタイプです。
「Φ」はファイと読みますが通常は「パイ」と呼び、スパイラルダクトの直径を表しています。
ですから100Φと言えば直径が100mm(10cm)の事になります。
下のスパイラルダクトは150Φの物です。
このスパイラルダクトを下の工具で短く切断して使います。
これはスパイラルカッターと言い、通称「SDカッター」と呼んでいます。
切粉がグレーの透明プラスチック外装の中に溜まり外に飛び散りません(少しはでますが・・・)
切粉(塵)の飛散を防ぐ工具でもあるので、防塵カッターとも言います。
下は「継手」と呼ばれるものでダクトの分岐などに使用します。
種類は沢山あり、「T管」「Y管」「R管」「90度エルボ」「45度エルボ」など用途によって使い分けます。
下は「Y管」または「T管」と「R管」が組み合わさった物です。
継手の下側から上側にダクトのサイズが小さくなっています。これを「R管」と呼び、下側から横方向に分岐しているのを「Y管」または「T管」と呼びます。
画像で左斜め上方向に分岐している物を「Y管」といい、アルファベットの「小文字のy」に似ています。
そして左直角方向に分岐している物を「T管」といい、横に見るとアルファベットの「T」に似ています。
見た目で分かる単純なネーミングですね。
これらのスパイラルダクトと継手を「インパクトドライバー」を使い鉄板用のビスで止めていきます。
下がインパクトドライバーで通称「インパ」と呼んでいます。(自分だけかも?)
動かすと前方向をライトで照らしてくれる優れものです。暗くても作業が出来ます。
下は主に使用する鉄板用のビスです。
ビスの先端がドリル状に加工されており、鉄板を削りながら穴が開く様になっています。
太さや長さ、形状が違うものがありますが、状況により決まったビスを使うので迷う必要はありません。
基本的には一番左の短いビスが使用されます。
ちなみに右の2種類のビスを使うときはインパクトドライバーの先端を下の様に付け替えた状態で打ち込みます。
スパイラルダクトと継手を接続した後はビスの周りにテープを巻いて終了です。
テープの種類は2種類あり画像での上の方が「ダクトテープ」と呼ばれるもので、布系の片面に粘着剤が塗布されたテープです。
下の方は「アルミテープ」と呼ばれるもので、アルミニウム箔の片面に粘着剤が塗布されたテープです。
公共工事ではアルミテープが標準の仕様となっています。
丸形ダクトは「スパイラルダクトの切断」「継手のビス接続」「継手のテープ巻き」の順番で作業が進みます。
どうですか?以外に難しくないですよね。
あなたもやってみませんか。